でんわにでんわ

―――とある昼下がり

俺「ふぅ、休憩中はローテンションで掲示板を覗くに限るぜ。…ん、電話か。もしもし？」
『おっはようあけおめ！今日もあけおめしてるっ！？』

俺「…テンションのギャップに付いていけないからやめてくＲＥ！」

『ふーん、テンションが…』

俺「そうそう、少し距離を測る様な、悪く言えば堅苦しい感じの会話を続けた後にな。いきなり『あけおめぇ！』なんて言われたら困るだろ！スイッチ切り替え出来ないだろ！」

『つまり、初対面の人にいきなり「あけおめ！」って言っちゃったのかぁ。…駄目だよそれは！」

俺「何故そうなる」

『駄目だよ、さすがに初対面の人にそんな事言ったらそりゃ引かれちゃうよ…』

俺「…人の話聞いてるか？（＝＝；」

『だってさ、いきなりディープな話をしたら困ると思うよ』

俺「…聞いてないんだな、うん」

『「今日はよろしくお願いします＾＾―――ところで、俺…近々離婚しないといけないんだよ…」とか』

俺「無駄に演技派になるな。演技に熱意を込めるな！」




クールダウンするはずの時間なのに、ツッコミを続けて疲れ果ててしまった…恐るべし電話マジック。
その癖、その日の夜は１時間半くらい真面目な話をするという、よくわからない状態になっていた。

―――勿論真面目な話なので、色々考える事はあったのだけれど。

普段おちゃらけているので、たまにこういうノリになるくらいが丁度いいかな…等と思ったりもした。
人間関係ってホント、場所によっては面倒臭いよなー…。