最後のきりふだ
※スマブラではなく遊戯王記事です ごめんなさい
ライトエンド・ドラゴン それは戦闘で無類の強さを誇る竜である
相手はアヤワさんの持つ【白黒】 こちらが使うのはスターダストデッキである【アトナリティ】
ライフはほぼ一方的に削られ、ホープを出して耐えていたが、それもこのターンで終わり。
一応墓地だけは肥えている。その気になればセイヴァースターだって出せるだろう。
だが、そんな悠長な状況はもう終わっている。
こっちのライフは2000前後 相手はほぼ無傷 殴ったり殴られたりをしていたら、負けるのは確実にこちらだ。
なら、どうするか。
狙うは一撃必殺
重ねて言うが、墓地は潤沢に肥えている為、派手なコンボの一つは披露できる。
半ば不利と見てからは、そのコンボの為に準備をしていた。そしてそれは予定通りに進んでいる。
が、相手はあのアヤワさんである
先程エクィテスやらのモンスターで軽く仕掛けてみたが……
「ライトエンドに攻撃!」
「ライトエンドの効果発動!こちらを500下げそちらを1500ダウン!」
「それでもこちらの方が少し上!」
「馬鹿が、ダメージステップで禁じられた聖杯をライトエンドに! これにより500ダウン効果を無効にし、攻撃力を更に400ポイントアップ!」
「ぎゃあああああああああああああ」
正直、アヤワさんの操る【白黒】デッキは硬い
ただでさえ硬いのに、今回は余りこちらが攻めていない。
準備が必要なド派手なコンボを守り一辺倒で作り、それを仕掛けたとしよう。
当然守りしか行っていないので、相手の伏せカードは潤沢に余っている。
よくそんな状況で「そんなに伏せられたら攻撃通るわけないじゃん」という輩がいるが……
一度も攻めてないなら罠カードが余ってるのは至極当然
正直「攻めてないお前が悪い」としか言い様がない。そしてそれが今のこちらの状況である。
一応一回は攻めたが、それはものの見事に迎撃された。
伏せカードは一枚。こちらにそれを除去するカードはなし。
単純な攻撃力で仕掛けた所で、返り討ちにされる可能性は高い。
でもこっちのライフは残り少ない。
何もせずに負けるよりは伏せカードがブラフであることに賭けるのも悪くない。
逆転にはリスクが付き物。ここは腹を括ってぶっぱなすべきだ。
が、叶うのなら、伏せカードを封じたい
運に頼るのは楽しい。それで勝てた時の気分は最高だろう。
でも、自分のできるかもしれないことを放棄してそれに頼るのは、俺は好きじゃない。
周りから運がいい、運がいいと評される立場だからこそ、実力で勝ちたい。
そんな風に思いつつ、結局ドローに願いを込める。
俺の場にはフォーミュロンとシールドウイング。
この状況で望むカードは、決まっていた。
よし、引けた。
有聖さんのナイスカットのお陰で、最高のドローカードを手に出来た。
でも、ここからがややこしい
ややこしいので、やったことを羅列する。
・デブリドラゴン召喚!効果で<ヴァイロン・スフィア>を特殊召喚!デブリドラゴンとシールドウイングをチューニング、現れろ<ドラグニティナイト・ヴァジュランダ>!効果で墓地のファランクスを装備、そして自身の効果で解除!そしてヴァジュランダとファランクスをチューニング、飛翔せよ<スターダストドラゴン>!シンクロ召喚に成功したので墓地からスターダストシャオロンを特殊召喚!再融合発動!墓地のエクィテスを特殊召喚!ヴァイロンスフィアとシャオロンをチューニング!現れろ<TG・レシプロドラゴンフライ>!スフィアが墓地に送られたので500ライフを払い墓地にある巨大化をエクィテスに装備!ドラゴンフライフォーミュラスターダストでチューニング!シューティング・クェーサードラゴン!ドラゴエクィテスの効果発動!墓地のヴァジュランダを除外しその効果を得る。発動!装備魔法である再融合を墓地に送り攻撃力を2倍にする!
おわかり頂けただろうか
書いてて思いましたが、シンクロって文章するとややこしいですよね エクシーズ召喚マジゆとり(褒め言葉)
わかりやすく要点を説明すると
<再融合>でエクィテスを蘇生。
《ヴァイロン・スフィア/Vylon Sphere》 †
チューナー(効果モンスター)星1/光属性/機械族/攻 400/守 400このカードがモンスターカードゾーン上から墓地へ送られた場合、500ライフポイントを払う事で、このカードを装備カード扱いとして自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体に装備する。また、装備カード扱いとして装備されているこのカードを墓地へ送る事で、自分の墓地から装備魔法カード1枚を選択してこのカードの装備モンスターに装備する。
ヴァイロン・スフィアでチューニングし、効果で墓地の巨大化をエクィテスに装備、攻撃力を2倍の6400に。
<波動竜騎士・ドラゴエクィテス>の効果。墓地のヴァジュランダの効果を使う。
1ターンに1度、墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター1体をゲームから除外し、エンドフェイズ時までそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る事ができる。
ヴァジュランダの効果は装備魔法を<墓地に送り>自身の攻撃力を2倍にする、といったもの。
エクィテスを蘇生させた再融合が<破壊された時>蘇生モンスターは除外されてしまうが
このカードが破壊された時、装備モンスターをゲームから除外する。
この場合は<墓地に送られている>ので、装備モンスターは除外されず完全蘇生。
既に巨大化を装備しているドラゴエクィテスの攻撃力は6400
1ターンに1度、このカードに装備された装備カード1枚を墓地へ送る事で、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで倍になる。
よって攻撃力は12800 横には伏せカードを阻害するクェーサー
このデッキに置ける、恐らく最強のコンボだ。
そんな感じの決闘でした
自分のデッキの全てを絞りつくしたようなコンボでしたが、決まって本当によかった。あれを防がれたらアウトだったし……
試合内容は終始押されてたけど、最後には勝ててよかった。機会があったらまたやろうぜ!
余談
そういえば、クェーサー出せなかったらどうなってたんだろう?
そう思った俺は「伏せカード見せてけり~」と頼んでみた。
アヤワさんは快く了承。早速そのカードをめくってみると……
《 聖 せい なる 鎧 よろい -ミラーメール-/Mirror Mail》 †
通常罠自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。攻撃対象モンスターの攻撃力は、攻撃モンスターの攻撃力と同じになる。
ああ、俺負けてたんだな と再確認し、震えた
微妙なカードと思った人 侮るなかれ
このカードを仮に、クェーサーがいない状態で先程のコンボに合わせられていた場合……
「攻撃力12800の<波動竜騎士>でライトエンドに攻撃! とおれえええええええええ!!」
「ライトエンドの効果発動! ライトエンドの攻撃力を2100に。波動竜騎士の攻撃力を11500にダウン!」
「それでも1キルだ!」
「チェーン発動<聖なる鎧ミラーメール>! 攻撃力は相手のモンスターと同じになる」
「え、同じ?」
「そう、同じ」
「って事は――」
「チェーン発動の為。エクィテスの攻撃力はライトエンドの効果が通る前――よって俺の<ライトエンド>の攻撃力は12800!」
「ちょ」
「その後にライトエンドの効果で<波動竜騎士>の攻撃力は11400に下降! こちらは攻撃力が500下がり12300! 迎撃しろライトエンドォォォォ!」
「ほわあああああああああああああああああああ LP→0」
こうならないでほんとうによかった
例えLPが残っても<ミラーメール>の効果は永続なので、攻撃力12300のライトエンドと戦う羽目になっていた。 やってられるかー!
ドローでデブリ引けなかったら負けてたんだな俺……と再実感。
彼の白黒は運無しで勝てるほど甘くない そう思った決闘でしたとさ。