最前線の力
これが最前線プレイヤーの力か……
久々にシンクさんと対戦した時、俺に走ったのは戦慄だった。
本人にも直接伝えた事だが、彼のプレイ環境は苛酷で、甘えが殆ど許されない。聞けば大会にも出てるという。
故に彼のデッキは本当に無駄が少なく、当然初動が速い。
それが伴っていないデッキは、文字通り相手にすらならかった
ファン環境にいる俺は、正直『環境に甘えている』としか思えないデッキが多いのも事実だ。
それが俺のプレイ環境の全てだからいいんじゃない、とも思わなくもないが、時々――
それに甘えた上でのカード選択をしてる自分に溜息を尽きたくなるというか
本来ホープって『除去を使わせる』カードだと思うんですよ。戦闘で倒すの面倒だし。
それが戦闘主体のファン環境になると除去の心配が殆どなく、ほぼ2回効果を発動できる。
他にもサイクロンが少ない環境でのロックカードだとか、戦闘さえ妨害されなければ強い光子化だとか。
後者なんかは自分でも使っているのだが、なんだか「これってこの環境だから成功してるよな……」って思う自分がいて、そうすると楽しいはずの決闘にノイズが走る時がある。
勿論この環境は好きなのだが、その環境に甘えるだけでなく、メタるカードを入れてそれで勝っても燃えられないというか。
俺が攻撃反応系を入れてない時期があったのは、主にそれが理由だったりします。
その点バルキリオンデッキなんかは本当に戦闘メタとしか言い様のないデッキなので、近々改良したいなーとは思うんですが、それはそれとして
彼の強さは、そういう甘えを全てぶち壊してくれる種類のものだ
※画像はジョリさんの老後です
だから戦っていてとても緊張感があったし、何より怖い。
現にいつも通りなら
「1ターン目渓谷ないけどミスティックヴァイパー使えば引けるだろ。召喚して効果発動!」
なのが
「いやもし渓谷妨害されたらどうする? 渓谷引けなかったらどうする!? ここはファランクスをセットするべきだ」
になる
自分で言うのもなんだが、普段の俺からすれば「らしくない」プレイングを思わず取っていたと思う。
その安全策を取った次のターンのドローがヴェーラーで、その次のドローが渓谷だった時は内心ジタバタしていたが とにもかくにも、そういった内心を含めて彼との決闘は恐ろしく、そして楽しかった。
次に会う時があれば、新制限で復活するであろう彼の座右の銘であるブルークロスとも戦いたい! ……が
その前にスターダスト以外のデッキをまともに回るようにしないとな……
リザヴェは最近大幅改変して
未来融合の損失分を取り返す為にターボエンジン積みまくったらコースアウトして持ち主にマグナムトルネードかましてくるようなデッキ
になっちまったし、新デッキも最近作ってない。
最近戦う事が多いアヤワさんも同じデッキばかりだと飽きてしまうかもしれないし、急ぎビングだぜ俺!
とにもかくにもシンクさん。久々の対戦ありがとうございました!
グニルとZEROが並ぶところを見て、なんだか懐かしくなってしまったのは秘密。