デルタアクセルを掻い潜れ!
目の前には、2体のシンクロモンスター
一体目はブレードガンナーで、2体目はレシプロ・ドラゴンフライ
嫌な予感しかしない そしてその予感というかほぼ確信の通り……
「ドラゴンフライの効果発動。これがこの俺、アルカナFクラスターにのみ与えられた分離効果!」
「なっ、ブレードガンナーが2体のシンクロモンスターに分離した!?」
「行くぞ! ……OK!OK!よくわからんがOK!オールおっけー! シンクロ召喚!」
「デルタアクセル! ハルバード・キャノン!!」
《 TG テックジーナス ハルバード・キャノン/T.G. Halberd Cannon》 †
シンクロ・効果モンスター星12/地属性/機械族/攻4000/守4000シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、1ターンに1度だけモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する事ができる。このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在する「TG」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。
厄介なのが出てきた……
自分が現在使っているデッキはシンクロ召喚を主軸にしたスターダストデッキ
だが1ターンに1度だけモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する事ができる。
という効果が存在する限り、シンクロとエクシーズ召喚そのものが封じられたと言っても過言ではない。
ただこちらには豊富な蘇生カードがセットされている。ハルバードキャノンの効果は『カード効果による特殊召喚』 言い換えるならば『チェーンに乗る特殊召喚』 は無効にできない為、これらのカードを発動することは可能だ。
しかし相手の攻撃力は4000。スターダストを蘇生させた所で、どうにかなるものでも……
いや、待てよ?
「俺はリビングデッドでスターダストを召喚。死者蘇生発動をでレシプロドラゴンフライを蘇生する!」シンクロ召喚に対して絶対的な耐性がある<ハルバードキャノン>
「何の真似だ?」
「俺はこの2体でバトルフェイズ! ……やっぱりターンエンド!」
「えっ」
「そしてそちらのドローフェイズ時にリミットリバースを発動! 対象はフォーミュラ・シンクロンだ!」
「なっ、まさかお前!」
だが、何事にも例外は存在する。
例えば<緊急同調>
そして、その<緊急同調>と同様の効果を持つモンスター……
フォーミュラ・シンクロン!
「フォーミュラシンクロンの効果発動! 相手ターンにシンクロ召喚を行うことができる!」
「場にはスターダスト、トンボ、フォーミュラ……これは」
「行くぞ。シンクロ召喚!」
「オーバーアクセル! シューティングクェーサー!」
これでデルタアクセルとオーバーアクセル。2体の最上級シンクロモンスターが揃った。
さてどう来る? と思ったのも束の間
「……いいぜ、バトルフェイズだ」
その言葉にはさすがに驚愕した。
が、すぐに納得する。
この壮観な場に、余計な感情やアドの損得など不要。ここで燃えなきゃ男じゃない――!
シューティングクェーサー!
ハルバード・キャノン!
相 打 ち
余りにも男らしい選択にびっくりするが、そこがアルカナさんという男の真髄である。
だがしかし、クェーサードラゴンには最後に発動する効果がある。
そしてそれは、あちらも同じ
来い、シューティングスター!
舞い戻れ、ブレードガンナー!
そして 相 打 ち
デッキから呼び出されたシューティング
墓地から蘇ったブレードガンナーは共に同じ攻撃力 そのまま相打ちとなった。
その後も決闘は続き、最後はとても笑える終わり方をするのだが・・・それはまた別のお話。
やっぱ決闘にはこういう熱さがないとね!
今回思ったのは、ハルバードの効果はこの為に作ったんじゃないか という事。
何にせよいい決闘をしてくれた男らしいアルカナさんには感謝! もっとこういうドラマが起きるデッキ作っていけるよう精進しまっす!