油断すると足元をくるくる回り始める

うーん、普通に可愛いな
まだちっさい事もあって、コイツの名前は勝手に【チビぬこ】に命名。異論は認める。

そういえばある秋の日。買出しの帰りに【チビぬこ】に遭遇し、エサでもやろうかと思っていたのだが
そこに現れる、同じ団地の女子中学生っぽい子　
…さすがに見知らぬ人の前でねことじゃれ合うキャラでも無いので
チビぬこは放っといて、とりあえず５Fにある家に帰る事に。

―――まぁ、気になるじゃないですか。

団地の階段は階層毎に下を覗けるようになってるので、ぬこの様子を帰りながら上から見る事に。

～３F～
あれ、ぬこも中学生もまだいる…。

～４F～
…さっきと同じ体性のまま見詰め合ってる。

～５F～
………

なんとなく伝わってくる緊張感。上から覗いてる俺 凄く変態っぽいが断じて否。
そしてついにその子が意を決し、猫に一気に近付こうと…

そりゃそうだ、あんな俊敏に近付こうとしたら警戒されるよな…。
心なしかしょんぼりとしながらその子は自分の自転車に戻っていき、俺も何事もなかったかのように帰宅した。

まぁでも、妙に心温まる絵で和んでしまったなぁ
こういう事が起こる内は、まだまだ世界は平和なのかもしれない。