『本当にあった熱い決闘』 【光龍】ＶＳ【Ｅ.HERO】 前編

※この記事はオフレポを厨ニっぽく小説風にまとめたものです。
厨ニが苦手な方は戻るボタンを押し、すみやかに就寝してください。

さて、アルカナさんと決闘をしていた俺だが…。

「現れろ光龍！そして大嵐発動！」
（これが通ればＣドラゴンで守備のシャイニングを破壊し、光龍のダイレクトで俺の勝ちだ！）
「チェーンして威嚇する咆哮を発動！光龍の攻撃は通さない…！」
（っ…前言ってた防御カードってそのカードの事か！？前回のようには行かないか…）

ってな感じに防がれたり

「究極龍と星屑を召喚。スターダストでエアーマンを攻撃！」
「…甘い、超　融　合　発動！スターダストとエアーマンの魂を融合し…」
くっ、超融合だと！？前戦った時そんなカードはなかったはず…。
「トルネードを攻撃表示で召喚！そして貴様の究極龍の攻撃力を半分にする。タウンバースト！」
これが通ったら究極龍の攻撃力は2250。2800のトルネードに次のターンに倒される、が
「通すわけにはいかない！＜禁じられた聖杯＞を発動し、トルネードの効果を無効！」

といった感じに防ぎ返したりと、なかなか熱い攻防が続いた。
そして決闘は佳境へと進む

「攻撃力８４００の青眼の光龍でトルネードに攻撃！シャァイニングバーストォ！」
「ぐ、トルネードが…だが俺のフィールドにはシャイニングが残ってる！」

「攻撃力５１００程度で何が出来るとは思えないが…ターンエンドだ」

だが、この時確かに何かを感じてはいた。
「…俺のターン・ドロー！」
何かを起こして来るような『雰囲気』を、彼は確かに持っていた。
「フュージョンゲート発動！」

ここまではお決まりの戦法だ、だがそんなものは…
「速攻魔法サイクロン発動！これ以上融合はさせない！」

「…なら、ミラクル・フュージョンを発動！現れろＥ.HEROジ・アース！」

Ｅ・ＨＥＲＯ(エレメンタルヒーロー) ジ・アース

融合・効果モンスター
星８/地属性/戦士族/攻2500/守2000
「Ｅ・ＨＥＲＯ オーシャン」＋「Ｅ・ＨＥＲＯ フォレストマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
自分フィールド上に表側表示で存在する「Ｅ・ＨＥＲＯ」と名のついた
モンスター１体をリリースする事で、このカードの攻撃力は
このターンのエンドフェイズ時まで、リリースしたモンスターの
攻撃力分アップする。

この動き、まさか今引いたカードはミラクル…。

「そして、ジ・アースの効果発動！シャイニングの攻撃力を吸収し、攻撃力は７６００に上昇！」

―――７６００か。確かに素晴らしい攻撃力だ。

ＨＥＲＯ使いでその数値に到達できる決闘者はそうはいないだろう。
「…だが、光龍の攻撃力は８３００。一歩届かなかったようだな」
その台詞を聞いた瞬間、アルカナさんの口がニヤリと、しかし楽しそうに笑う。

「なぁ…知ってるか？」
「…？」

「―――ヒーローには、戦う舞台ってもんがあるんだ！」

「スカイス・・・クレイパー・・・！？」
聳え立つビル郡の頂上から、双剣を構えた＜ジ・アース＞が飛び降りてくる。
「強者と戦う時、ＨＥＲＯは真の力を発揮する。―――アースマグナ・クレイパースラッシュ！」

目にも止まらず斬撃を繰り出すジ・アース　
迎え撃つ光龍の攻撃力は８３００　だが、この摩天楼の中でアースの攻撃力は７６００から１０００上がり

「８・・・６００・・・」
「…光龍、これで終わりだああああああああ！」

アルカナさんの声と共に、十字に切り裂かれ消滅する光龍。
ダメージは３００、本来微々たるものだが…それ以上に失うものは大きかった。

（だが、いい攻撃だった）
敵ながら感服する…とは、こういった時に使うのだろう。
攻撃力を半減させるわけでなく、自身の強化のみで光龍を打ち倒した。
目の前の男は、間違いなく最強だった。

「―――なら、負けるわけにはいかないな。」

そう決意を口に出し、俺はカードをドローした。