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『本当にあった熱い決闘』  【光龍】VS【E.HERO】  後編

※初見の人はわけがわからんと思うので一つ前の記事に飛ぶか、ここのblogから退避してください




























―――思えば、この決闘ではかなりの攻防があった。

<未来融合>を見事に次ターンに<ライトジャスティス>で破壊されたり
トルネードの半減効果を食らった直後に、光龍をドローできたり
かと思ったら、トルネードの半減効果を再び使われた後、摩天楼とのコンボで戦闘破壊…。

上記のような事を平然とやってのける決闘者を、俺は殆ど知らなかった。
やっぱり目の前の決闘者…アルカナさんは強い。

なら、俺もこのまま終わるわけにはいかない…!

「俺のターン、ドロー!」











光龍】VS【E.HERO】  最終章 


光龍を何とか倒す事はできたけど…さすがに手札が辛いな、こりゃ」
そうぼやき、手元のカードを眺めるアルカナさんの手札は、僅か1枚。
そしてフィールドには攻撃力が元の数値に戻ったジ・アースのみ。

対するこちらは、フィールドにモンスターは残っておらず、先程までの手札は<調和の宝札>のみ
(…チューナーモンスターはデッキに残っていないだろうし、このカードはもう使えないな)
そして、待望のドローしたカードは…

《トレード・イン/Trade In》 †

通常魔法
手札からレベル8のモンスターカードを1枚捨てる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。 
(また手札交換用のカード…!?)
モンスターがいない今。このドローは致命的だ。

現在の俺のライフポイントは5500残っているが・・・
手札に<ボルテック>や、<融合>系のカードを握っていた場合。がら空きで生き延びられる保障は無い。

(もっとも、融合系のカードなら<ドラゴンアイス>を蘇生させれば1ターンは生き延びられる)

―――もはや無闇にブラフを伏せる局面じゃない。ここは…
「…ターンエンド」
ここは、殺されない事に賭けるしかない!

「俺のターン、ドロー!」
アルカナさんがカードを引く。このドロー次第で、俺の生死が分かたれる。

(追加モンスターか?融合か?)

ドラゴンアイスの効果のコストを慎重に選びつつ、相手の出方を待つ。
相手の残りライフは2200 単純なライフ差なら、断然有利を取っているはずなのに
この時の自分の残りライフ5500か、余りにも少なく思えた。

「…残念、ジアースでダイレクトアタック!」
「がっ…!?」

一気に衝撃が付き抜け、痛みが伴う。
―――が、俺の口元は思わず歪んだ。

『まだ決闘は終わってない』

ライフポイントなんてどうでもいい。その事実だけが、俺の今の一番の喜びだった。
「ターンエンド。さぁ、そろそろ決着を付けようぜ!」

アルカナさんがそう言い放つ、伏せカードは…無い。
対する現在のこちらのライフポイントは僅か3000
さすがにがら空きのままターンを渡して、次のターンを生き延びる事は難しいだろう。

「俺のターン…」

なら

「―――ドローッ!」

ここで、逆転のカードを引くしか道は無い!





































「俺のドローカードは…<魔法石の採掘!>」

―――思えば、この決闘ではかなりの攻防があった。

「なっ…?!」

<未来融合>を見事次のターンに<ライトジャスティス>で破壊されたり

「手札二枚をコストに、俺は―――」

トルネードの半減効果を食らった直後に、光龍をドローできたり

「<龍の鏡>を回収する!」

かと思ったら、トルネードの半減効果を再び使われた後、摩天楼とのコンボで戦闘破壊…。

「…でも、青眼は全て除外されているはず。究極龍を呼ぶ事はもう出来ないはずだ!」

上記のような事を平然とやってのける決闘者を、俺は殆ど知らなかった。
やっぱり目の前の決闘者…アルカナさんは強い。

「なぁ…覚えてるか?」

「おまえは序盤、<ライトジャスティス>で、何を破壊した?」

「…何、って…」

あの時、未来融合で指定したカードは<F・G・D>
強力無比なカードだが、2ターンという時を経過する前に破壊され…フィールドに特殊召喚されることはなかった。

「今すぐ教えてやるよ。龍の鏡の効果で、5体のドラゴン達を除外…ッ!」

除外するカードを、俺は無意識に…だが、慎重に選ぶ
HERO達との激闘の末、破壊されたドラゴン達…。

「いや、俺は5体のドラゴン達の―――魂を融合させる!」

見事戦闘破壊された光龍達や、その糧になってくれた<青眼の究極龍>

「なっ、そのカードは…!」

そして、それらを必死に守ろうとしてくれた<スターダスト・ドラゴン>
それらの絆を、一つに束ねる!

「降臨しろ!F・G・D!」
《F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)/Five-Headed Dragon》 †

融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
ドラゴン族モンスター5体を融合素材として融合召喚する。
このカードは地・水・炎・風・闇属性のモンスターとの戦闘によっては破壊されない。
(ダメージ計算は適用する)

「ジアースの攻撃力は2500。そしてそちらのライフポイントは…」
遂に
「2200…だな」
遂に、この決闘に決着が付く。
だが、アルカナさんの眼に諦めは宿っていなかった。
伏せカードも何も無い。何が出来るはずもない状態なのに。彼の眼は死んでいなかった。
…俺は、空になった手で最後の攻撃命令を下す。

「バトルだ、ファイブゴッドで―――ダイレクトアタック!」
























「負けたよ。でも…いい決闘だった」
すっかり厨ニ成分も抜け、お互いの手札を公開しつつ(尤も俺はハンドレスだけど)
闇の座談会状態になっていた。
「いや、こちらこそいい決闘が出来て良かったよ」
…これを超える決闘はなかなかこの先も拝めないだろうなぁ、とかお互いに思いつつも。

「「ガッチャ、楽しい決闘だったぜ!」」

これだからオフはやめられないぜ、と一人で思っていた俺であった。














とまぁ、厨ニ多分で申し訳ない文だったけど、概ねこんな感じの決闘でした。決闘内容は完全にノンフィクションです。

終わってみれば滅茶苦茶重要だった「未来融合の破壊」
ドラゴン族の切り札である<F・G・D>は、俺一枚しか積んでなかったりするので…
あの未来融合がもっと後に破壊されていれば、最後の逆転はありませんでした。

が、序盤の状況的にあれは間違いなく最良の選択だったわけで…。
ホント、決闘は何が原因で覆るかわからないですよね。うん。

…しかし、アルカナさんは絶対決闘を盛り上げる何か特別な力持ってるよな。妬ましい!
俺も彼に負けないように、熱い決闘を続けて生きたいものです(==b

ではここまで読んでくれた奇特な方も、オフ参加者の方も全部まとめて…
色々と、お疲れ様でした!(==ノ+