遊戯王オリジナルstage 【EP-05 サイドN】
レヴァテインを倒され、その装備モンスターの蘇生を阻止され――。
神楽屋の従える<ジェムナイト・マディラ>は健在。ライフは残り僅か。
治輝の状況は、かなり切迫していた。
神楽屋の従える<ジェムナイト・マディラ>は健在。ライフは残り僅か。
治輝の状況は、かなり切迫していた。
「……こうなったら温存とか言ってられないな。俺は<調和の宝札>を発動!」
《調和(ちょうわ)の宝札(ほうさつ)/Cards of Consonance》 † 通常魔法 手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて発動する。 自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「<ドラグニティ・ファランクス>を捨て、カードを二枚ドローする!」
「手札交換カードを温存……?」
「別にテルさんを侮ってたわけじゃない。アンタには綱を渡らないと勝てそうにないって――そう思っただけだ!」
「手札交換カードを温存……?」
「別にテルさんを侮ってたわけじゃない。アンタには綱を渡らないと勝てそうにないって――そう思っただけだ!」
言いながら、治輝は二枚のカードを勢い良くドローする。
引いたカードを治輝は満足気に眺めると、一枚の伏せカードを手に取った。
引いたカードを治輝は満足気に眺めると、一枚の伏せカードを手に取った。
「更に速攻魔法を発動! <超再生能力>!!」
《超再生能力(ちょうさいせいのうりょく)/Super Rejuvenation》 † 速攻魔法 エンドフェイズ時、自分がこのターン中に 手札から捨てた、または生け贄に捧げた ドラゴン族モンスター1体につき、デッキからカードを1枚ドローする。
「俺が生贄にしたのは一体。そして捨てたのは一体。合計ニ枚のカードをドローできる!」
「レヴァテインの生贄に<調和の宝札>のコスト――なるほどな」
圧倒的優位なはずの神楽屋は眉を顰め、治輝の行動に注視する。
まだ、油断はできない。
「そして<おろかな埋葬>を発動!」
「レヴァテインの生贄に<調和の宝札>のコスト――なるほどな」
圧倒的優位なはずの神楽屋は眉を顰め、治輝の行動に注視する。
まだ、油断はできない。
「そして<おろかな埋葬>を発動!」
「デッキからモンスターを墓地に送り――2枚のカードを伏せターンエンド。超再生能力のカード効果で、二枚のカードをドローする!」
これで、準備は整った。
治輝は自分の不利を全く気にもせず、自信に溢れた表情でターンをエンドした。
治輝は自分の不利を全く気にもせず、自信に溢れた表情でターンをエンドした。
【治輝LP2350】 手札3枚 場: 伏せカード2枚 【神楽屋LP3550】 手札2枚 場:ジェムナイト・マディラ 蘇り魂
遊戯王オリジナルstage 【EP-05 サイドN】
「……」
神楽屋は、目を細めながら無言でカードを一枚ドローする。
相手のライフは風前の灯火だ。
手札にはモンスターがある。もしあの二枚の伏せカードがブラフなら、神楽屋の勝ちは確定する。
だというのに自信の満ちたあの表情――このターンを守りきる絶対の自信があるようにしか思えない。
「ハッ。バトルフェイズだ」
だからこそ、神楽屋は勝ちを急がなかった。
メインフェイズを飛ばし<ジェムナイト・マディラ>の効果を最大限に生かす為に。
神楽屋は、目を細めながら無言でカードを一枚ドローする。
相手のライフは風前の灯火だ。
手札にはモンスターがある。もしあの二枚の伏せカードがブラフなら、神楽屋の勝ちは確定する。
だというのに自信の満ちたあの表情――このターンを守りきる絶対の自信があるようにしか思えない。
「ハッ。バトルフェイズだ」
だからこそ、神楽屋は勝ちを急がなかった。
メインフェイズを飛ばし<ジェムナイト・マディラ>の効果を最大限に生かす為に。
《ジェムナイト・マディラ》 † 融合・効果モンスター 星7/地属性/炎族/攻2200/守1950 「ジェムナイト」と名のついたモンスター+炎族モンスター このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。 このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで 魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。
「おまえがどんな罠を仕掛けていようと、コイツが一度攻撃を始めちまえばダメージは免れない。トドメには至らねぇが、それでもお前のライフを限界まで削る事はできる」
「……ソイツはどうかな?」
「何?」
「……ソイツはどうかな?」
「何?」
治輝は神楽屋の予想に反し、ここで一枚のカードを発動した。
神楽屋が攻撃宣言をする一寸前に
すると
先程マディラに倒されたはずの<ドラグニティアームズ・レヴァテイン>の幻影が現れ、鋭い咆哮を上げた。
その滝のように迫ってくる咆哮を全身に受け、マディラはたじろぎ、動けなくなってしまう。
神楽屋はそれを見て、驚愕の声を上げた。
神楽屋が攻撃宣言をする一寸前に
すると
先程マディラに倒されたはずの<ドラグニティアームズ・レヴァテイン>の幻影が現れ、鋭い咆哮を上げた。
その滝のように迫ってくる咆哮を全身に受け、マディラはたじろぎ、動けなくなってしまう。
神楽屋はそれを見て、驚愕の声を上げた。
「な――!?」
「これが<調和の宝札>で俺が引いたカードの一つ……威嚇する咆哮だ!」
「これが<調和の宝札>で俺が引いたカードの一つ……威嚇する咆哮だ!」
《威嚇(いかく)する咆哮(ほうこう)/Threatening Roar》 † 通常罠 このターン相手は攻撃宣言をする事ができない。
神楽屋は帽子の位置を直し、感嘆の声を上げる。
「攻撃をしたら最後、あらゆるカードが発動できねぇのなら、攻撃宣言そのものを封じればいい――なるほど、理に適ってるじゃねぇか」
「そういう事。さぁどうする?」
「バトルができないのなら、カードを一枚セットし<ジェムナイト・マディラ>を守備表示にする」
そして、ターンエンド。
治輝はこの有利な状況でマディラの表示形式を変更した神楽屋を見て、愉快そうに笑った。
やっぱりこの人は、一筋縄では倒せそうにない。
「攻撃をしたら最後、あらゆるカードが発動できねぇのなら、攻撃宣言そのものを封じればいい――なるほど、理に適ってるじゃねぇか」
「そういう事。さぁどうする?」
「バトルができないのなら、カードを一枚セットし<ジェムナイト・マディラ>を守備表示にする」
そして、ターンエンド。
治輝はこの有利な状況でマディラの表示形式を変更した神楽屋を見て、愉快そうに笑った。
やっぱりこの人は、一筋縄では倒せそうにない。
【治輝LP2350】 手札3枚 場: 伏せカード1枚 【神楽屋LP3550】 手札2枚 場:ジェムナイト・マディラ(守備 蘇り魂 伏せカード1枚