極限の神々vs闇と風の龍【後編】
アル「カードを二枚ドロー……よし、これなら」
穂「……」
穂「……」
アルカナさんの手札は今貪欲で引いた二枚のみ
こっちの場には二体の強力モンスター。
このフィールドをガラ空きにすることが、簡単にできるとは思わなかった。
こっちの場には二体の強力モンスター。
このフィールドをガラ空きにすることが、簡単にできるとは思わなかった。
アル「フィールド魔法発動。ブラック・ガーデン!」
《ブラック・ガーデン/Black Garden》 † フィールド魔法 「ブラック・ガーデン」の効果以外の方法で モンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力を半分にし、 そのモンスターのコントローラーから見て相手のフィールド上に「ローズ・トークン」 (植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。 自分はこのカードとフィールド上に表側表示で存在する 全ての植物族モンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の 合計と同じ攻撃力のモンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する事ができる。
穂「ブラックガーデン……何をする気だ?」
アル「まぁ見てろって、俺はレベルスティーラーを効果で特殊召喚!」
穂「……俺の場にトークンが出てくる。コイツ殴る気か?」
アル「それじゃシューティングスターは倒せないからな。俺はアームズエイドの装備を解除!」
穂「ちょ」
アル「再びトークンが二つ場に出てくる。そしてブラックガーデンの効果、そのトークンを破壊し、その合計力分のモンスター一体を特殊召喚できる」
アル「まぁ見てろって、俺はレベルスティーラーを効果で特殊召喚!」
穂「……俺の場にトークンが出てくる。コイツ殴る気か?」
アル「それじゃシューティングスターは倒せないからな。俺はアームズエイドの装備を解除!」
穂「ちょ」
アル「再びトークンが二つ場に出てくる。そしてブラックガーデンの効果、そのトークンを破壊し、その合計力分のモンスター一体を特殊召喚できる」
《極星獣(きょくせいじゅう)グルファクシ/Guldfaxe of the Nordic Beasts》 † チューナー(効果モンスター) 星4/光属性/獣族/攻1600/守1000 相手フィールド上にシンクロモンスターが表側表示で存在し、 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
極神の呼び水が、墓地から現れる。
ブラックガーデンをこんな風に利用するなんて、思いもしなかった。
ブラックガーデンをこんな風に利用するなんて、思いもしなかった。
アル「俺は最後の手札……ドヴェルグを召喚!」
《極星霊(きょくせいれい)ドヴェルグ/Dverg of the Nordic Alfar》 † 効果モンスター 星1/地属性/戦士族/攻 100/守1000 このカードが召喚に成功したターン、 自分は通常召喚に加えて1度だけ 「極星」と名のついたモンスター1体を召喚する事ができる。 フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、 自分の墓地から「極星宝」と名のついたカードを1枚選択して手札に加える。
アル「ドヴェルグ+スティーラー+アームズエイド+グルファクシでシンクロ召喚。極神皇トールッ!再びメギンギョルドを手札に」
穂「……んな馬鹿な」
アル「トールの効果発動エフェクト・アブソーブ! これで逃げられまい!」
穂「……」
穂「……んな馬鹿な」
アル「トールの効果発動エフェクト・アブソーブ! これで逃げられまい!」
穂「……」
俺のフィールドが一気にゼロになった。信じられない。
アル「メギンギョルドをセット。これが俺の全力だ――超えられるものなら、越えてみろ!」 穂「……」
彼は貪欲を引き、ブラックガーデンとドヴェルグを引き当てた
どちらかが足りずとも、トールは呼べなかったはずだ。
どちらかが足りずとも、トールは呼べなかったはずだ。
なら、俺だって――奇跡で対抗してやる!
《テラ・フォーミング/Terraforming》 † 通常魔法 自分のデッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。
まぁよくよく考えればドローで逆転とか、毎回できるわけがないわけで。
なら運が悪かった、と諦める事も必要だと思う。
なら運が悪かった、と諦める事も必要だと思う。
今の俺の手札は
ミラクルシンクロフュージョンで出せるのはエクィテスのみだが、それでは何もできない。
伏せカードの装備カードは今現在では何の役にも立てない。
仮にエクィテスの効果で墓地のヴァジュランダをコピーし、装備をコストに攻撃力を倍増させても――
伏せカードの装備カードは今現在では何の役にも立てない。
仮にエクィテスの効果で墓地のヴァジュランダをコピーし、装備をコストに攻撃力を倍増させても――
~トールの場合~
穂「エクィテスの攻撃力を6400にしてトールに攻撃!」 アル「メギンギョルド発動!攻撃力を7000に上昇させる!」 穂「ぎゃああああああああああああああああああ」
俺の頼みの綱の伏せカードはメギンに対して対抗できるカードではあるがメギンには勝てない
俺は認めた。この手札じゃあの布陣は超えられない。
手札を全部消費して守備に回っても、絶対に逆転はできない。
デッキのシンクロは全て墓地に行っている、シンクロも使えない。
手札を全部消費して守備に回っても、絶対に逆転はできない。
デッキのシンクロは全て墓地に行っている、シンクロも使えない。
だけど
「融合召喚、ドラゴエクィテス!!」
「……攻撃力3200?その程度では極神には」
「ああ、悪いが見つかったんだ――そいつ等に勝つ方法を!」
「ああ、悪いが見つかったんだ――そいつ等に勝つ方法を!」
俺は自信たっぷりにそう言う。
「ドラゴエクィテスの効果発動!墓地の――」
「ちょい待て、おまえ墓地の何をコピーする気だ……?」
「当然、俺が選択するのは」
「ちょい待て、おまえ墓地の何をコピーする気だ……?」
「当然、俺が選択するのは」
「……」
「……」
「……」
「……その手には乗るか!コピー効果にチェーンしてメギンギョルドを発動!トールの攻撃力を7000に上昇させる!」
「……」
「……」
が、チェーンをすれば話は別だ。
フリーチェーンカードであるメギンギョルドは自分の好きなタイミングで発動することができる。
だからこそ、封印される前に使用する。
セイヴァースター等のカードと戦い慣れている、彼故のプレイングだろう。
フリーチェーンカードであるメギンギョルドは自分の好きなタイミングで発動することができる。
だからこそ、封印される前に使用する。
セイヴァースター等のカードと戦い慣れている、彼故のプレイングだろう。
《燃(も)える闘志(とうし)》 † 通常罠 発動後このカードは装備カードとなり、 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体に装備する。 元々の攻撃力よりも攻撃力が高いモンスターが相手フィールド上に存在する場合、 装備モンスターの攻撃力はダメージステップの間、元々の攻撃力の倍になる。
「!?」 「実は『勝つ方法なんか無かった』んだ。そっちがメギンを使わなかったのなら、最善の選択をしたのなら――!」 「……」 「攻撃力6600のエクィテスでオーディンに攻撃。――終わりだあああああああああ!!」
彼の伏せカードはもう存在しない。
だから、彼はこう言ってくれた。
だから、彼はこう言ってくれた。
この布陣で負けるなら悔いはない――と
とりあえず神展開の連続
個人的には過去最高のタッグ決闘でした。断言してもいい。
アヤワさんのオフが見納めになるかもしれないという時に、こんな決闘ができるなんて――
個人的には過去最高のタッグ決闘でした。断言してもいい。
アヤワさんのオフが見納めになるかもしれないという時に、こんな決闘ができるなんて――
途中手札が無くなった後、それぞれが神ドローの応酬になったのは本当に熱かった。
ダークエンドを巧みに使いこなすアヤワさんと極神を呼び続けるアルカナさんはハンパなかった。
ブラックガーデンを手足のように扱うアルカナさんマジゴッド。
ダークエンドを巧みに使いこなすアヤワさんと極神を呼び続けるアルカナさんはハンパなかった。
ブラックガーデンを手足のように扱うアルカナさんマジゴッド。
最後の攻防はよくわからなかったかもしれないので補足すると
勝ちを確信してるフリって難しい……当分やりたくないです。
でもすっげぇ楽しい決闘でした。負けては悔いはなかった、とアルカナさんは言ってくれましたが、俺もあれで負けたら悔いなんか無かったと思います(==;
でもすっげぇ楽しい決闘でした。負けては悔いはなかった、とアルカナさんは言ってくれましたが、俺もあれで負けたら悔いなんか無かったと思います(==;
なんにせよタッグをやってくれた方は全力でありがとうと――
――『現実は小説より奇なり』って言うけど、ホントだよなぁ