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【遊戯王】閃光竜vsライトダークエンド 後編


 とはいったものの<光と闇の竜>が存在することはこちらに安心感も与えてくれた。
 こちらにいる鉄壁の守護神<シールドウイング>がいる限り、単体だ早々突破されることがないからだ。
 が――

「死者蘇生を発動し(ライダー効果にチェーンして)竜の転生!」
「えっ」


 そうはいかないのが、決闘というもので――











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遊戯王】閃光竜vsライトダークエンド 後編

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 シールドウイングがいれば大丈夫と思っていたら、瞬時に出現するダークエンドとライトエンド 
 さながら<光と闇の竜>が分離したようで格好いい……が、んな事言ってる暇はない。

「効果発動! シールドウイングを墓地に送る!」
「シールドウイングが……」

 唯一の支えを失い、1ターン何とか踏ん張ろうと壁を並べるも全て駆逐され、フィールドは再び空に。
 だが相手も<光と闇の竜>後の展開はさすがに響いたのか、手札は少ない。
 相手のダークエンドは効果を2度使ったため、守備表示に変更。
 ライトエンドドラゴンは攻撃表示で、また一度も効果を使っていない。
 
「……ドロー! マジックプランター引いたぜ。これなら……」
「……言っとくが、もう逆転はないはずだ。お前のデッキの強化カードは全て使用し、リビングデッドは残っていない。ドゥクスも全部使い、デブリドラゴンは墓地の下。この状況で何ができる?」
「俺も正直わからないが……」 

 彼の、アヤワさんのリサーチは正確だった。
 何度も戦ってきている彼故に、このデッキ構成は殆ど筒抜けだからだ。
 だが、彼が言っていなかったカードが、落ちていないカードが一枚ある――!

「……ドロー!」

























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アリガトウ、オレノデッキ

 最後に残された希望。シンクロモンスターを再び出せる、唯一のカード。
 だがドローして使用しても、彼は驚かない 「それくらいやってくると思った」と笑い「だが、そこからどうする?」と先を促してくる。
 そう、これだけでは勝てない。
 墓地にいる最強のモンスターは<閃光竜スターダスト>のみ。
 それではダークエンドは倒せても、残った<ライトエンド・ドラゴン>にライフを消し飛ばされるだけだ。
 かといって<セイヴァースター>や<シューティングスター>を呼ぶことは不可能。
 相手の場には効果を使った<ダークエンド・ドラゴン>が守備表示。
 攻撃表示の<ライトエンド>が攻撃表示。
 こちらには閃光竜スターダストと、リミットリバースが一枚……。

「……そうか! 俺はリミットリバースを発動!」
「何を蘇生する気だ?」


「俺は……バスターショットマンを蘇生させる!」











 

《バスター・ショットマン/Buster Blaster》 

ユニオンモンスター星1/地属性/機械族/攻   0/守   01ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとして自分フィールド上のモンスターに装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、装備モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントダウンする。装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、フィールド上に表側表示で存在する、破壊したモンスターと同じ種族のモンスターを全て破壊する。(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。)

 <閃光竜スターダスト>に<バスターショットマン>をユニオン。
 攻撃力は500ポイント下がるが……守備表示のダークエンドは守備が下がっている!

「ダークエンドに閃光竜で攻撃。シューティングバスターブラストォ!」
「バスターショットマンだと!? だがソイツの効果は倒したモンスターの種族を全て破壊……つまり全てのドラゴン族を破壊する効果。閃光竜も例外では……あ」
「――そうだ。閃光竜には効果がある。ソニックバリアアアアアアア!」

 
 バスターショットが闇の竜に炸裂し、再び並び立ったダークエンドを、その効果でライトエンドを破壊する。
 本来その効果の犠牲になるはずの閃光竜は、自身の効果である<ソニックバリア>で健在だ。
 相手の手札は1枚。フィールドも空にした。ライフも残り少ない。
 逆転した。これで、勝てる。

「俺はこれで、ターンエンド!」
「まじかよ……こりゃ何か引くしかないな……」
「……」
「俺はデッキを信じる。頼む、ライトエンド、ダークエンド!」
 
 相手の手札は一枚。
 新しくシンクロモンスターを引くには、チューナーか特殊召喚のできるレベル5モンスターを引く必要がある。
 確率はかなり低いはず。頼む引かないでくれ……!
















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「!?」





「よし、俺はデッキを2枚ドローする。さぁ、カットしてくれ!」
「あ、ああ……」
「2枚カードを、ドローする!」


 その瞬間、彼は笑い始めた。
 それは
「えげつないカットしやがって」という苦笑いでも
「こりゃきついな」と自身の運を笑ったわけでもなかった。

 それは、最後までデッキを信じ、決闘を純粋に楽しみ
 デッキが最大限に答えたくれたことによる、歓喜の笑み。












《カオスエンドマスター/Chaos-End Master》 

チューナー(効果モンスター)星3/光属性/戦士族/攻1500/守1000このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、デッキからレベル5以上で攻撃力1600以下のモンスター1体を特殊召喚できる。


《 星屑 ほしくず のきらめき/Stardust Shimmer》 

通常魔法自分の墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターのレベルと同じレベルになるように、選択したモンスター以外の自分の墓地に存在するモンスターをゲームから除外し、選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。

 手札に握っていたカードは太陽船
 カオスエンドマスターさえあれば、ライトエンドを再び召喚できるキーカード。
 手札に加えたカードは星屑のきらめき
 2体が墓地に送られたことで発動条件を満たし、墓地のダークエンドを復活させる。


「終わりだな」
「……ああ、俺の負けだ」

 再び並んだダークエンドとライトエンドを眩しく見据えながら
 その2体の攻撃を受け、俺のライフはゼロになった。
  












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最後の決闘が熱過ぎて表現しきれませんでした(土下座)

 本当はドラゴエクィテスの強襲とか「閃光竜の効果発動!そしてミラーメール!」 「なら俺は更に上を行く!」みたいな展開とか色々起きたんですが、細かい点覚えてなかったり文が長くなりすぎたりで泣く泣くカット。
 それだけ攻防が熱い決闘だったんで、俺としては本当にウオオオオオオオオオって感じでした。何度も言いますが、俺はこういう決闘の為に決闘してると言っても過言ではない系人類。
 負けはしましたけど、頭真っ白になるぐらい最高の決闘ができたんで、不思議と悔しさよりも充足感のが多かったです。いやホント、お互いデッキの持ち味出し尽くせたんじゃないでしょうか。
 白黒は本当に最高のライバルデッキなので、これからも末永く戦って行きたい。ガッチャ、最高に楽しい決闘だったぜ!










【アヤワさん】win
場:<ライトエンド・ドラゴン> <ダークエンド・ドラゴン>

【穂しくず】lose
場:<閃光竜スターダスト>