シューティングラーヴェ(はてな)

シューティングラーヴェの移行先

フォトンvs紋章獣


 《CNo.カオスナンバーズ69 紋章死神デス・メダリオンカオス・オブ・アームズ》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/サイキック族/攻4000/守1800
レベル5モンスター×4
相手モンスターの攻撃宣言時、
相手フィールド上のカードを全て破壊できる。
また、このカードが「No.69 紋章神コート・オブ・アームズ」を
エクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
エンドフェイズ時まで、このカードの攻撃力は選択したモンスターの元々の攻撃力分アップし、
このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。

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ライフでは優位でも 間違いなくピンチだった

 あのモンスターをどかすだけならば<銀河眼の光子龍>の効果を使えば可能ではあるが 『どかした後ほかのモンスターで攻撃する』 のであれば話は別だ。攻撃した銀河眼は無事で済んでも

 相手モンスターの攻撃宣言時、
相手フィールド上のカードを全て破壊できる。

 この効果でまずほかのモンスターは助からない。
 なので……ここで引くべきカードは……

「……よし来た! フォトンサテライトを召喚!」


フォトン・サテライト/Photon Satellite》 †
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻   0/守   0
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の
フォトン」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターとこのカードは、
それぞれのレベルを合計したレベルになる。

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そして未来への思いを発動!

 《未来への思い/Message in a Bottle》 †
通常魔法
自分の墓地のレベルが異なるモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。
その後、自分がエクシーズ召喚を行っていない場合、
このターンのエンドフェイズ時に自分は4000ライフポイントを失う。
また、このカードを発動するターン、
自分はエクシーズ召喚以外の特殊召喚ができない。

 これによって蘇らせたフォトンワイバーン 銀河眼の光子龍 と共にオーバーレイ
 サテライトの効果をワイバーンに対し使用し、7+1のレベル8へ
 3体のモンスターでエクシーズ召喚 当然呼び出すのは……

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怒涛の光 ここに降臨!

 対ミザエル戦では ただの噛ませ 酷い扱いだったがリアルではそうはいかんざき! プライムは確かに強力だが、誘発効果を備えるカオスオブアームズに対しては無効能力があるコイツこそ至高なのだ
 召喚時効果で効果を無効にし、オーバーレイユニットを全て吸収する
 攻撃力は5500 相手のライフは1400 つまり 通れば勝てる

「これで終わりだ アルティメット・フォトンストリーム!!」

 もっと堅実な手で行く手もあったが、相手は紋章獣時間を与えれば死ぬのはこっちである 
 なら、この一手に賭けるしかない! 






《パスト・イメージ/Past Image》 †
通常罠
自分フィールド上にサイキック族モンスターが表側表示で存在する場合、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターをゲームから除外する。
選択したモンスターは、次のスタンバイフェイズ時に
同じ表示形式で相手フィールド上に戻る。



が、ダメ……ッ!

 パストイメージにより未来へ飛ばされ その場にいなくなる超銀河
 次のターン結果的にカオスオブアームズを倒す事ができたが 当然既に守備表示になった後である トドメには至らなかった このままではまずい

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その直後 俺は絶望を見ることになる

 彼が次に引いてきたのはなんと<紋章>の切り札――


《高等紋章術ハイ・メダリオン・アーツ/Advanced Heraldry Art》 †
通常魔法
自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター2体を選択して発動できる。
選択したモンスター2体を特殊召喚し、
その2体のみを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する

 そして俺は虎の子であるエクシーズモンスターを既に召喚してしまっている 
 つまり出てくるのは、対エクシーズキラーで有名な あのカード



《No.ナンバーズ8 紋章王もんしょうおうゲノム・ヘリター/Number 8: Heraldic King Genom-Heritage》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/サイキック族/攻2400/守1800
「紋章獣」と名のついたレベル4モンスター×2
1ターンに1度、相手フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ攻撃力と効果を得る。
その後、選択したモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。
このカードの効果はエンドフェイズ時まで適用される。

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攻撃力0になるのは嫌じゃー!

 彼がパストイメージを使っている理由は正にこれなのだ エクシーズモンスターを一時的に除外するだけの使い方は一見弱く思えるが スタンバイフェイズに戻ってくる特性上<ゲノムヘリター>の効果を有効に使えるのだ このケースではなんと4500のダメージをもらう事になる さすがに即死である 
 尤も初めて見る戦法ではない 俺は彼と数度となく戦ってきたのだ これしきで終われるか!
 そんなわけで効果にチェーンし 伏せカードである<ディメンション・ゲート>を発動する。


ディメンション・ゲート/Dimension Gate》 †
永続罠
このカードの発動時に、自分フィールド上のモンスター1体を選択し、
表側表示でゲームから除外する。
また、相手モンスターの直接攻撃宣言時、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事ができる。
このカードが墓地へ送られた場合、
このカードの効果で除外したモンスターを特殊召喚できる

 場から一時的に超銀河を除外し、効果を回避する。
 これで俺を守るモンスターはいなくなったわけだが、彼がダイレクトアタックを宣言した瞬間に後半の効果により超銀河は復活する そうなればライフがもう僅かしかない(この時点では600)彼は返しの攻撃で敗北してしまう
 ならば、十中八九攻撃はして来ないだろう
 その場合自分が引くべきカードは<マジック・プランター>のようなゲートを墓地に送れるカード
 ゲノムヘリターは既に攻撃表示で召喚している為守備には戻せない つまりプランターさえ引けば2枚ドローしつつ 超銀河を復活させ こちらが勝利できる。

 問題は引けるかどうか いや、引いてみせる。
 そんな風に思った矢先、事件は起きた。








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「攻撃だ。ゲノムヘリター!」   俺「ファッ!?」

 えっ、攻撃!? コウゲキナンデ!?
 先程まで立てていた予想を根底からひっくり返され内心焦る ゲートの効果を忘れてるのかとも思ったが そこまで甘い決闘者ではない
 最大限の警戒の末、こちらは<ディメンション・ウォール>の効果で超銀河を守備で呼び出すことにした
 ヘリターの攻撃力では超銀河の守備力3000には届かないので、当然バトルフェイズは終了
 一体何がしたかったんだ……? と思いながら見守ると、彼は手札の最後の一枚を発動する。




《エクシーズ・シフト》 †
通常魔法
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターと同じ種族・属性・ランクで
カード名が異なるモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚し、
このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。
この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
「エクシーズ・シフト」は1ターンに1枚しか発動できない。

 ブレインコートが出現し、エンドフェイズに破壊される。彼はレオの効果でサーチしたモンスター<エアレー>をセットしターンエンド 確かにこちらの手札はゼロだし、これならばあちらは生き残れる……だが、正直まともなプレイングとは思えなかった 
 攻撃しなければ、そもそも超銀河がここに戻ってくることもなかったのだ 確かにプランターを引けば俺の勝ちではあったが、まだまだデッキ枚数のある中一積みのプランターを警戒してまで選択するプレイングとは思えない もしモンスターを引いたらその時点で俺の勝ちなのだ

 常軌を逸している 

 そう思ってカードをドローすると、その思いはより強いものとなった







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(ホント、常軌を逸してる……)

 度々彼がやっていたことではある。だが俺は驚かずにはいられなかった。
 彼は俺が逆転のカードを引いてくる事を信じていたのだ その上で即死しない選択を、一番的確な選択をやってのけた これを規格外を呼ばずになんとするか もはやエスパーの領域である
 永続罠は場には残っていないため、プランターでドローすることもできない。完全に上を行かれた。
 相手の伏せモンスターはエアレー一体 モンスターを引かれれば再びエクシーズの危険があるが……超銀河で攻撃すればその憂いは絶てる。
 だが、そこで脳裏にチラリと、あるカードのイメージが浮かんだ
 

《高等紋章術ハイ・メダリオン・アーツ/Advanced Heraldry Art》 †
通常魔法
自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター2体を選択して発動できる。
選択したモンスター2体を特殊召喚し、
その2体のみを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する


 いやいや、と脳内に突っ込みを入れる
 2連続でそんな都合のいいカード、引けるわけがない
 そんな少ない確率の為に、俺は攻撃を躊躇うのか? それこそさっきの彼以上に馬鹿げている
 攻撃するべきだ――そう思いかけて、思い至る。
 

 そんな状況で、目的のカードを引いたのは
 それを看過したのは、ほかならぬ自分と彼自身ではないのか……?



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「俺は超銀河を守備表示にし、ターンエンドだ!」 彼「えっ」

 仮に高等を引かれた場合、どの道超銀河は失う事になる それからの逆転の策がないのに、僅かな可能性を危惧して攻撃を躊躇うなど、臆病者の所業と言えるかもしれない
 ただ、俺も彼以上に確信があったのだ

 今の彼なら絶対に引いてくる――と




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そして、それは現実になる

 ほぼ満身創痍のエクストラデッキから出てくるのはまたしてもゲノムヘリター 攻撃力を奪われゼロにされる為、仮に攻撃表示ならこちらは死んでいた お互いのドローカードがまるでわかっていくような厨ニ秒全開の感覚を味わいながら、それでもこの綱渡りをこなしていくのは本当に楽しい 久しく忘れていたこの感触を、もっと味わっていたい
 だが、その楽しい感覚ももうすぐ終わりを迎える。
 こちらの場はガラ空き、手札は役立たずのマジプラのみ。
 墓地はそりゃもう潤沢にあるが 死者蘇生リビデの類は全て使用した後だ 手札一枚でヘリターを打倒し、ライフ600を削り切れるモンスターを呼び出す必要があるのに、自分の覚えてる範囲で該当するカードが存在しないのだ
 ただ、何かあるかもしれない――そんな望みを託し、最後のカードをドローした。













《 増援 ぞうえん /Reinforcement of the Army》 

通常魔法(制限カード)デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。


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この状況で増援かよおおおおおおおおおおおおおおおお

 さすがに現実は非情であった フォトンスラッシャーで守備のままのエアレー殴ろうと思ったが とっくに使い切っていやしない。 これは本格的に終わりかと思った、その時 俺は気付いた。





《光子竜の聖騎士ナイト・オブ・フォトンドラゴン》 †
儀式・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1900/守 800
「光子竜降臨」により降臨。
このカードをリリースして発動できる。
手札・デッキから「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する。
また、このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキからカードを1枚ドローする。



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デッキが自分に、最高のドローをさせてくれた事を
 増援はLv4までの戦士しか持ってこれないが、ナイトオブフォトンドラゴンは青眼のそれと違い戦士族
 そしてこのカードの儀式召喚は例外的に、墓地から行うことができるのだ 

《光子竜降臨こうしりゅうこうりん》 †
儀式魔法
「光子竜の聖騎士」の降臨に必要。
自分の手札・フィールド上から、レベルの合計が4になるように
モンスターをリリースしなければならない。
また、自分のメインフェイズ時に
墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
レベルの合計が4になるように自分の墓地のモンスターをゲームから除外し、
手札から「光子竜の聖騎士」1体を儀式召喚扱いとして特殊召喚する

 
 既に光子竜降臨の儀式魔法は墓地にあり
 モンスターも十分に存在し
 尚且つ、デッキには最後の一枚のこのカードが存在する。
 ナイトオブフォトン儀式召喚し、その効果で呼び出すそのモンスターの名は――

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来いッ! 銀河眼の光子竜!!!

 ゲノムヘリターの攻撃力は2400 相手のライフポイントは600
 そして銀河眼の攻撃力は、遊戯王至高の数字である3000 
 伏せカードのない場で、迷わず攻撃を宣言し――そして

 




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ガッチャ、すんげぇ熱い決闘だったぜ!

 って事ですんごおおおおおく久々に経験できた最高の決闘でした お読み頂き感謝感謝 
 ちょっとカードゲームに対して冷めてた部分もあったんですが、一気に熱されて溶けそうな気分です ウヒョゥ!
 今回の醍醐味は<相手のDドローを確信したプレイングをお互いにした上で、それが全て唯一の生き残る道だった> ということ ぶっちゃけ早々起きるもんでも、やろうとすることでもないんですけども
 こういうことはお互いが完全に認め合って無いとできないので、だからこそ少し嬉しかったりもします。俺が認めてもらえてるかはともかく、俺は彼という人間を純粋に尊敬しているので
 正直一気にテンション上げたせいでその後ヘロヘロになってましたが、多分フォトンデッキを使ってこれ以上の決闘は早々できないんじゃないかな、と思ってしまうぐらいには凄い決闘でした。
 もしよければまたお相手して頂けると幸いです そして稚拙なレポを読んで頂いた方にも最大限の感謝をしつつ、大事な事なのでもう一度
 
 ガッチャ、楽しい決闘だったぜ!!