本当にあったアニメっぽいＣＧＩ その②

※厨ニ成分が多分に含まれていたり、実際に登場する人物の性格が軽く豹変しています。
苦手な方は戻るボタンを押してください。

「くそガアアアアアアアアアアアア！」

切り札の＜ブラック・パラディン＞を倒され、彼…有製さんは周りを震撼させる程の絶叫をした。
攻撃力7900…。開始数ターンで出すには破格の攻撃力を持ったモンスター。
それだけにまさか戦闘で上回ってくるとは、想像もしなかったのだろう。
「…いいぜェ、ならそのムカツクヒーロォさんを、叩き潰してやる！」
強力無比な攻撃力４７５０のネオスナイトに向き合い、そう言い放つ。

（だが…そう簡単に倒せるわけが無い）
先程呼び出した＜メテオブラック・ドラゴン＞ではこちらの攻撃力に届かない上に…
アイツの切り札の聖騎士＜ブラック・パラディン＞は、決して召喚が簡単なカードでは無い。

《超魔導剣士(ちょうまどうけんし)－ブラック・パラディン/Dark Paladin》 †

融合・効果モンスター
星８/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」＋「バスター・ブレイダー」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
手札を１枚捨てる事で、魔法カードの発動を無効にし破壊する。
このカードの攻撃力は、フィールド上及びお互いの墓地に存在する
ドラゴン族モンスター１体につき５００ポイントアップする。

墓地融合に対応していない為、呼び出すには＜融合＞カードに加え、それぞれ対応した素材が必要。
つまり、召喚には（極一部の例外を除けば）最低3枚の手札を必要とする。
（さっきのターンで２度も融合しているんだ、しばらくは動けないはず…！）
当て推量な話だが、それに賭けるしかない！

「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド！」
「オレのターンかァ…。貪欲な壷を発動！」

《貪欲(どんよく)な壺(つぼ)/Pot of Avarice》 †

通常魔法
自分の墓地に存在するモンスター５体を選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを２枚ドローする。

「５枚戻し２枚ドロー。…大嵐発動ォ！」
「げっ、まさか今のドローで引いたのか！？どんなドロー力だよ…」

＜ネオスナイト＞に装備されていたメタル化に、逆転の為の伏せカードが全て破壊されていく。
一族の結束も壊された為＜ネオスナイト＞の攻撃力は３６５０ポイントに低下した。
（だが、相手の手札はこれで4枚…！）
「更に手札断殺を発動！さぁ、そちらも捨ててもらうぜ？」

《手札断殺(てふだだんさつ)/Hand Destruction》 †

速攻魔法
お互いのプレイヤーは手札を２枚墓地へ送り、デッキからカードを２枚ドローする。

「別に構わない。俺は2枚を墓地に送り、2枚ドロー！」
ドローカードは…＜聖なるバリア・ミラーフォース＞！
（よし、次のターンこれを伏せれば、＜ブラックパラディン＞が出てきても迎撃できる！）
前のターンの＜ミラクルフュージョン＞のドローといい、我ながら今日のドローは冴えてるな。
―――このターンさえ凌げば、俺が勝てる！

「オレも2枚墓地に送り……2枚、ドロォ！」
こちらの思考を遮るように、有製さんが勢いよくドローをする。

（これで、奴の手札は3枚）
断殺のコストで手札は一時的に1枚になったのだから
俺が一番恐れている＜融合＞をする為には―――
断札のドロー２枚が融合か、その素材モンスターを見事引き当てなければいけない。
それに加え、残した手札に該当する素材モンスターをドローしなければ融合は不可能だ。

（…このターンは安心だな。次のターンはミラーフォースを伏せながら、シンクロを―――）

「融合、発動ォ！」

「…なっ！？」
アイツが勢いよく発動宣言したカードは、有り得ないと思考したはずのカードだった。

「オレは今引いた＜バスターブレイダー＞と＜ブラックマジシャン＞融合ォ…」
アイツが震える手でこちらに提示したカードは、こちらが最も恐れていたカード達だった。

「―――舞い戻れェ！＜超魔導剣士・ブラックパラディン＞！！」
アイツが再び召喚した最強の僕は、こちらを遥かに上回る攻撃力…９４００という数値だった。

「バトルだァ！ブッ潰れろヒィィィロォォォォォォォ！」

（…全く、こっちだって奇跡的なドローや、その上での逆転をしたつもりだったんだけどな）
視界全てを覆い隠さんとする程巨大な衝撃波が、凄まじいスピードで接近してくる。
（だがアイツは奇跡を、それ以上の奇跡で上回って見せた）
ＬＰ１００という状態で、全快でも耐えられないその衝撃波をその身に受けながら

「ヒーローはおまえの方だよ…ヒーロー＜英雄＞」

俺の視界は太陽を双眼鏡で覗いた時のように真っ白になり、やがて黒く沈んでいった。

でっどＥＮＤ

ということで
今回は月のくず鉄有製さんと　ＣＧＩで戦った時の熱い攻防ぽ厨ニ化させてみました。
いやぁ、彼とＣＧＩすると大抵盛り上がるんですよ。
以前有製さんとジェネクス同士で決闘した時も滅茶苦茶盛り上がり
それを閲覧してた方々が全員ジェネクスデッキを作る という異常事態になったりもしました。
それだけ、彼が周りに与える影響が多いのかもしれませんね。

そんなわけで、今回はお相手ありがとうございました！
楽しい決闘が出来て嬉しかったです。もしまたオフに来る事になったら、リアルでもまた決闘しようＺＥ！