シューティングラーヴェ(はてな)

シューティングラーヴェの移行先

短編 遊戯王道小説

'''閲覧注意・まともな神経や小説をこよなく愛する人が見ると不愉快になる可能性があるので、
なるべく見ないようにお願いします。'''

















「ちくしょう寝坊した!このままじゃ遅刻だ…!」

遅刻を避けるため、少年は走っていた。
朝食に装着した決闘盤を咥えたまま、全速力で曲がり角を曲がる。

―――ゴツン!

頭部に鈍い衝撃、どうやら人とぶつかってしまったらしい。
(とんだタイムロスだ、今日は厄日だぜ!)
急いで衝突した相手を確認してみる。そこには同年代くらいの女の子が頭を抱え、うずくまっていた。

「ちっ、まだ生きてやがる。決闘だ!」
「えっ、いきなり何…」
「俺の後攻だ、ドロー!俺は氷結界の竜トリシューラを3体シンクロ召喚!」

《氷結界(ひょうけっかい)の龍(りゅう) トリシューラ/Trishula, Dragon of the Ice Barrier》 †

シンクロ・効果モンスター
星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

彼の刺激的な値段に惹かれるMは多い。
「色々除外してダイレクットアタックだ!」
「きゃー」

少女は衝撃で吹っ飛んでしまい、決闘は少年の勝利に終わった。
急がないと、間違いなく遅刻だ。と少年は再び思い直し、学校に向かって走っていく。

「それにしてもあの子、かわいい子だったなぁ……」








―――りーんごーん ばーんごーん

何処にでもある正常なチャイムが、全ての生徒達に対し平等に鳴り響く。
少年も道中をマッハで走ってきたお陰で、何とか間に合った様だ。

がらっ

始業チャイムが鳴り終わると、教室のドアから先生が入ってくる。
先生はコホンと咳払いをした後…。

「えー、今日は転校生を紹介する」

そう言い放ち、その後ろから女の子が入ってくる。
(結構かわいい子だなー…って、あれ?)
そこまで思考を巡らせ、少年の脳が何か違和感を感じた―――その時。

「あーっ、今朝のコピー厨!」




―――運命の出会い
少年と少女の熱く切ない恋物語は、ここから始まる……。


















【次回予告】

「ドロー!俺は<インフェルニティガン>を発d
「スタンバイにこれを発動するわ、<マインドクラッシュ>!対象はガンよ!」
「てめぇやることが汚ぇぞ!」
「コピー厨に人権なんて無いの!私は<白い泥棒>にオネストを使うわ!」
「この外道がァ!」


次回、涙の再会。誤解から生まれた悲しき決別。
トリシューラ大勝利!勝利の未来へレディーゴー!!!




~FIN~