シューティングラーヴェ(はてな)

シューティングラーヴェの移行先

遊戯王オリジナル episode-31

タッグデュエルルール(オリジナル)

□フィールド・墓地はシングルと同じく個別だが、以下の事項は行うことができる。
・パートナーのモンスターをリリース、シンクロ素材にすること。
・「自分フィールド上の~」の記述がある効果を使用する際、パートナーのカードを対象に選ぶこと。
・パートナーの伏せカードは、通常魔法に限り発動する事ができること。
・パートナーへの直接攻撃を、自分のモンスターでかばうこと。
□最初のターンは攻撃ができない。
□ライフは共通で5000。バーンダメージ等は一人を対象にして通常通り処理する。
□召喚条件さえ揃えば、パートナーのEXデッキも使用できる。

 先程知り合った少女……しちみって子の機嫌が頗る悪くなった気がするんだけど、気のせいだろうか?
 そんな純也の杞憂を知ってか知らずか、決闘は開始される。

「オレの先行か……フッ」

 眼鏡スーツ男が気取った姿でドローをすると、足元の木の葉が一枚フワリと浮かんだ。
 これこそサイコ決闘者の真髄と言わんばかりの、鋭いドローだ。

「オレはモンスターを1枚暗黒守備表示で場に出し、ターンエンド!」
「あ、暗黒守備表示……!?」

 七水は聞いた事の無い単語が出てきた事で、動揺を隠せない。
 その恐ろしい概要とは

「モンスターをセットする。」といえば
基本的に「裏側守備表示でフィールドに出す」ことを指す。
厳密には「カードの表示形式を裏側表示にする。」ことなども含む。
 
 つまりは――ただの裏側守備表示である。
 だが、七水の不安はそれでも消える事はない。
 その不安を払拭するかのように、純也はカードを思い切りドローする。
 
「僕のターン!裏側守備表示でモンスターを出し、カードを一枚セットしてターンエンド!」
「フッ、守ってばかりでは勝負には勝てないぞ?」
「いやまだ攻撃できないし……」

 七水はそのやり取りを見て、純也に低い声で話し掛ける。
「ねぇ」
「ん?」
「相手は戦闘のプロ、もっと気をつけた方がいいよ」
「……そうは見えないんだけど」
 
 なんだか心配し過ぎなんじゃないだろうか、と純也は思う。
 僕の答えが不満だったのか、尚もピリピリする七水を見た純也は、コホンと咳払いする。

「大丈夫。僕は僕、相手は相手!」
「そういう問題じゃ……」
「何を問答をしている、俺のターンだぁ!」

 二人の会話に割り込むように、背が高いスーツ男が慣れない様子でカードをドローする。
「<ライフ・コーディネーター>を攻撃表示で召喚だぁ!」

《ライフ・コーディネイター/Lifeforce Harmonizer》 †

効果モンスター
星2/風属性/サイキック族/攻 800/守 400
相手が「ライフポイントにダメージを与える効果」を持つカードを発動した時、
手札からこのカードを捨てる事でその発動を無効にし破壊する。

 小さい思念の塊のようなモンスターが、光と共に場に出現する。
 その心は主人ですら知るよしも無い。

「ターンエンドだぁ!」
「私のターン」

 七水はカードをドローし、そのカードをくるりと回転させてそのまま場にセットする。
「一枚カードを伏せて、ターンエンド」

 一ターン目にモンスターを明かすような愚はしない。 それがタッグデュエルのセオリー。
 だけど、と七水は思う。
 わざわざ相手が<ライフ・コーディネーター>を攻撃表示で召喚したのには、何かワケがあるはずだ。

 次のターン、絶対に何か仕掛けてくる――。

【純也&七水LP5000】

『純也』
手札4枚
場・伏せカード1枚 伏せモンスター1枚

『七水』
手札4枚
場・伏せカード1枚 伏せモンスター1枚




【眼鏡サングラス男&長身スーツ男LP5000】

『眼鏡サングラス男』
手札5枚
場・暗黒守備表示モンスター1枚

『長身スーツ男』
手札5枚
場・ライフコーディネーター(攻撃表示)