シューティングラーヴェ(はてな)

シューティングラーヴェの移行先

遊戯王オリジナル episode-59

「俺は手札から<ドラグニティ・ブランディストック>を召喚!」

《ドラグニティ-ブランディストック/Dragunity Brandistock》 †

チューナー(効果モンスター)
星1/風属性/ドラゴン族/攻 600/守 400
このカードがカードの効果によって装備カード扱いとして装備されている場合、 
装備モンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

「そしてこのカードを墓地に送り、現れろ!」

 その言葉と同時に旋風が巻き起こり、その中心部に小さな木が出現した。
 黄色みを帯びた緑色の葉は1組ずつ対をなし、鮮やかに輝いてその存在を主張している。
 だが次の瞬間、その鮮やかな葉は四散し、木は鋭利な刃物へと姿を変えていき……。
 一本の、剣となった。

「ドラグニティアームズ・ミスティル!!」

《ドラグニティアームズ-ミスティル/Dragunity Arma Mistletainn》 †

効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2100/守1500
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する
「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、
手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが手札から召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地に存在する「ドラグニティ」と名のついた
ドラゴン族モンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。

 四散した葉は一つに集まっていき、巨大なモンスターへと変貌していく。
 強固な鱗は黄色みを帯び、剣を手にしたそのモンスターは、その剣と同じように鋭い咆哮を上げた。

「効果で墓地のブランディストックを装備し、続けて<仮面竜>を反転召喚!」

《仮面竜(マスクド・ドラゴン)/Masked Dragon》 †

効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

「バトルフェイズ!仮面竜で<シールドウイング>を攻撃!」
「……2体のモンスターじゃ、シルちゃんは破壊できませんよ!」
 <仮面竜>がその牙を食い込ませようと、<シールドウイング>に噛み付こうとする。
 だがシールドウイングは軽く払うように翼を振るい、その攻撃を弾き返した。
「わかってるさ。だがブランディストックを装備したモンスターは、バトルフェイズで二回攻撃ができる!」

《ドラグニティ-ブランディストック/Dragunity Brandistock》 †

チューナー(効果モンスター)
星1/風属性/ドラゴン族/攻 600/守 400
このカードがカードの効果によって装備カード扱いとして装備されている場合、 
装備モンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
 それを聞いたかづなは驚きながら、若干恨めしそうに文句を言う。
「……二回攻撃のモンスター、多いですね!」
「ほっとけ!攻撃だ、ミスティル!」

 ミスティルが素早く<シールド・ウイング>に剣を振るうと、その攻撃はまたしても翼によって払われる。
 だが、ミスティルは弾かれた衝撃を逃がさず、そのままの勢いで身体を回転させ、そのまま遠心力を乗せて渾身の一撃を打ち込んだ。
 さすがに耐え切れず、シールドウイングの身体は四散していく。

「これで邪魔な壁はいなくなったな……俺はフィールド上のミスティルを除外!」
「え……?」
「現れろ<ドラグニティアームズ・レヴァテイン>!!」

 次の瞬間、ビルの下の階層から出てきた無数の枝が辺り一面を覆い尽くした。
 枝が侵食していく勢いで、辺りにある柱が小刻みに震え出す。
 次第に細かい枝は一つになる事で大きくなり、その中心から閃光が零れ出る。
 その輝きは剣の形を象り、輝きの中から出現した巨大な竜がそれを握った。

《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》 †

効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2600/守1200
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する
「ドラグニティ」と名のついたカードを装備したモンスター1体をゲームから除外し、
手札または墓地から特殊召喚する事ができる。
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
「ドラグニティアームズ-レヴァテイン」以外の
自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。
このカードが相手のカードの効果によって墓地へ送られた時、
装備カード扱いとしてこのカードに装備されたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

「レヴァ、テイン……」
 かづなは墓地から蘇ってきたモンスターを眺めると、若干呆けたような顔になる。
 治輝はそれを気にせず、そのままターンを進めて行く。
「効果で<ドラグニティ・アキュリス>を装備して、ターンエンドだ!」

【治輝LP2750】 手札2枚  
場:仮面竜 ドラグニティアームズ・レヴァテイン 
伏せカード2枚 ドラグニティ・アキュリス(装備対象レヴァテイン)

【かづなLP4000】 手札3枚
場:モンスターなし 
伏せカード1枚

「私のターン、ドロー!」
 かづなは大袈裟な動作でカードをドローし、そのカードを確認する。
 そしてそのまま、バトルフェイズへと移行した。
「……モンスターがいないのにバトルフェイズ?」
「忘れましたか?バトルフェイズ開始時、ラリスちゃんは除外ゾーンから場へと戻ってくるんです!」

《星見鳥(ほしみどり)ラリス/Rallis the Star Bird》 †

効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守 800
このカードの攻撃力はダメージステップ時のみ、
戦闘する相手モンスターのレベル×200ポイントアップする。
このカードは攻撃した場合ダメージステップ終了時にゲームから除外され、
次の自分ターンのバトルフェイズ開始時に自分フィールド上に表側攻撃表示で戻る。

 真ん丸い鳥が、再びフィールドへとパタパタと舞い戻ってくる。
 しかし……。
「そいつがレヴァテインに攻撃しても2400にしかならないはずだ。どうする気だ?」
 そう言いながら治輝は、先程のターンのように魔法罠カードで強化してくる可能性を危惧する。
 だが仮にそうだった場合、相手の場はガラ空きになる可能性がある。
 そんな予測を、治輝が頭の中で立てていると……。

「ええ、だから私はこのまま――バトルフェイズを終了します」

 な……!?
 かづなの予想外の行動に、治輝は驚愕する。
 このままレヴァテインが生き残れば、ライフに多大なダメージを受ける事になる。
 そんな事は、かづなも重々承知しているはずなのに。

「見せてあげます。バトルフェイズだけが、決闘じゃないって事を!」