HAPPY /BUMP OF CHICKEN の感想
※個人的で若干後ろ向きな曲への見解があります。不快になる方はご回避下さい。
トドのつまり、誕生日ソングです!
Happy birthday と何度も繰り返してる所から見てそれは間違いない。
ただその繰り返しは、Happy birthday!と喜びだけを表現してるだけでなく
メインヴォーカルはマイナー気味にHappy birthday↓ と歌っています。
奇数と偶数回で交互にHappy birthdayの言い方が微妙に違うのも特徴的です。
悲しみは消えるというなら、喜びだってそういうものだろう?
「悲しい事はいつか時間経てば楽になるよ!」
そんな手垢の付いた言葉を誰かにもらえるだけで楽になるなら世話はない。
人間は自分の精神を維持する為に、良くも悪くも都合の悪い事を考えなくなる節がありますし俺も割と得意ですが、その誤魔化しを剥がしにかかって来る歌詞ですね。
「じゃあその喜びもいつか消えるけど、それでいいの?」
多分前者は素晴らしい者と感じて、後者は野暮な事言ってんじゃねーよと思う人もいるんじゃないでしょうか。
でもその野暮な考えを抱いてる人も、今の世の中結構いるんじゃないかとも思います。俺も思います。
アイロニカルな部分が逆に真実味を増してくる、そんな感じの印象を受けました。
終わらせる勇気があるなら、続きを選ぶ恐怖にも勝てる。
この曲には何度も 『終わる』 という言葉が出てきます。
それは文字通りの意味ではなく、想像通りの別の意味です。
誕生日の曲なのに何でやねんと思う方もいると思いますが
誕生日を重ねる事は終わりに近付く事と同義なんで、何も不思議な事じゃないんです。
現実にはタブー視されがちなこの事実を踏まえた上で、この曲のタイトルは「HAPPY」なんです。
消えない悲しみがあるなら、生き続ける意味だってあるだろう
これは最初に紹介した歌詞と繋がってますね。
「悲しみはいつか消えるなんてのは幻想だ。もし消せるなら、喜びもいつか消える」
散々歌詞で言った言葉ですが、もしその通りなら、逆の事も言える。
だからこそ「生き続ける意味だってある」と歌っているんでしょう。
全体的に酷く遠回りしてる歌詞のようですが、遠回りしないと伝わらない言葉は、遠回りしないと受け入れられない人は、世の中に沢山あるし、いると俺は思います。
散々後ろ向きな事言ってますが「悲しい事はいつか時間経てば楽になる」等の言葉を、直接的な表現を否定したいのがこの曲の本質ではないし、俺もそうは思ってません。
ただそれだけでは届かない人もいる。悩み苦しんでる人に伝えられない場合もある。
歌詞を書いた藤原さんはインタビューで 「友人にプライベートで送った曲」 と答えたそうです。恐らくその友人も、普通の言葉が届かない程の底にいたんじゃないでしょうか。
勿論根拠のない失礼な憶測に過ぎないですが、その友人に「言葉」が届かず、しかしこの「歌」が届いたなら、それは素敵な事じゃないかなーと思います。
さて割とこっぱずかしい内容だったかもしれませんが、ここらで慣れない曲紹介を終わろうと思います。
昔はよくこんな感じの事を書いてたんですけどね。ホントに昔の話ですが。興味ない方が目を通してしまった場合はすみません。
そうそう余談ですが、少し調べてもこの上のジャケット画像の意味がどこにも出てこないんですよね。だれかー!ジャケの意味を知っているお医者さんはございませんかー!?
自分の見解としては「山って上から見るとキレイだよね!やったぜ!」って感じなんですがどうでしょう。いや至って大真面目に!言葉通りの意味もありますし、そうでない部分もありますけども!
そんなこんなで、今回の感想記事を終わります。
戯言だらけの長文に目を通して頂いて、ありがとうございました!
もし興味を抱いて頂けたのなら、どこかで歌詞だけでも目を通して頂けると幸いです。ではではー